運転免許の種類は沢山の種類が必要な事はご存じだと思います。
これからドライバー職に就きたい、現在ドライバー職をしているが今後のキャリアUPの為に新たに免許を取得したいと考えている方向けです。
免許の種類
免許の種類としては以下の3種類の区分に分けられます。
- 第一種運転免許
- 第二種運転免許
- 仮運転免許
第一種運転免許
第一種運転免許は日本の公道で自動車及び原動機付自転車を運転するために必要な免許です。
第一種運転免許の種類は以下の10種類に該当します。
- 普通免許
- 準中型免許
- 中型免許
- 大型免許
- 原付免許
- 小型特殊免許
- 普通二輪免許
- 大型二輪免許
- 大型特殊免許
- けん引免許
第二種運転免許
第二種運転免許は旅客を運送する目的で、旅客自動車を運転する場合に必要な免許です。
旅客自動車というのはバス、タクシー、ハイヤー、民間救急車などの車両の事です。
自家用バスや送迎用の自家用車、レンタカーなどは旅客自動車に含まれません。また自動車運転代行業の場合にも第二種運転免許が必要です。
第二種運転免許の種類は以下の5種類になります。
- 普通第二種免許
- 中型第二種免許
- 大型第二種免許
- 大型特殊第二種免許
- けん引第二種免許

あると有利な免許
所有していると転職に有利な免許をご紹介いたします。
玉掛作業者
荷物を運んできたドライバーが任されるケースも少なくありません。
そのため、特に大型車のドライバーは玉掛けができると重宝されます。
玉掛作業者とは、荷重1トン以上の揚荷装置およびクレーン、移動式クレーン、
デリックの玉掛業務を行うための技能者を認定する国家資格で
- 受験資格18歳以上
- 合格率95%程度
またトラックドライバー以外でも重宝され、建設業をはじめとして様々な業界で使用することができます。
フォークリフト運転技能者
トラックドライバーがフォークリフトを使用して荷積み・荷降ろしを行うことが非常に多い事からドライバー全員に取得させている物流会社も多くあります。
- 受験資格 18歳以上
- 合格率 95%程度
危険物取扱者
化学物質などの危険物を運搬・移送する際必要な資格となります。
取り扱いが可能な危険物の種類によって甲・乙・丙と免許の種類も分かれています。
- 受験資格:乙・丙 制限なし
:甲 甲種危険物取扱者試験を受験する方は、一定の資格が必要です。
詳細:一般財団法人 消防試験研究センターhttps://www.shoubo-shiken.or.jp/kikenbutsu/qualified01.html - 合格率:40%程度
運行管理者
運送会社などの運送業では、運行管理者の配置が義務付けられています。
運行管理者の資格を取得した場合、社内でのキャリアアップや待遇の改善はもちろん、就職や転職の際の強みとなる資格です。
- 受験資格:実務経験1年以上の方 または 講習実施機関での基礎講習修了している必要があります。
- 合格率:30%前後
小型移動式クレーン
小型クレーンを搭載したユニック車は、建築現場でのがれき運搬や、引っ越しの際の吊り上げ作業などトラックドライバーの仕事にも活かせます!
合格率:95%以上
運転免許の法改正
先程お伝えした通り現在の日本の運転免許は種類も大変多いものとなっています。
事故の抑制や自動車の進化に伴い都度免許制度が見直されてきました。
免許制度の始まり
運転免許が必要になったのは1907年(明治40年)からです。この年、警視庁が「自動車取締規則」を施行し、自家用車を運転できるのは運転免許取得者だけになりました。
免許の範囲
従来の普通免許・中型免許・大型免許に加えて
平成29年3月12日から車両総重量3.5トン以上7.5トン未満等の自動車が新たに「準中型自動車」として新設され、これに対応する免許として「準中型免許」及び「準中型仮免許」が新設されました。
それぞれの免許で運転できる範囲は以下の図の通りです。
参考:警視庁 準中型自動車・準中型免許の新設についてhttps://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/chugata.html
そして自動車免許の取得時期毎で運転できる範囲が異なります。
下記が早見表です。
現在の運転可能範囲と受験資格を一覧にしたものが以下になります。
赤文字の箇所は2022年5月13日の道路交通法改正に伴い変更になった点です。
令和4年5月13日から、大型免許、中型免許、二種免許の受験資格が緩和され、一定の教習を修了することにより、19歳以上で、かつ、普通免許等を受けていた期間が1年以上あれば受験することができます。
中型・大型ともに受験資格期間が短くなりました。
※19歳で大型免許等を取得した場合、大型免許については21歳まで、中型免許については20歳までの期間が「若年運転者期間」に設定され、その期間に、基準に該当する違反を行った場合は、講習(若年運転者講習)の受講が義務付けられます。この講習を受講しなかった場合や受講後に再び基準に該当する違反を行った場合は、特例を受けて取得した大型免許等が取り消されます。
免許の取得費用と期間・合格率
それぞれの取得費用相場と取得に必要な期間・そして気になる合格率について一覧にまとめました。
免許種別 | 年齢 | 免許経歴(停止期間を除く。) | 教習所 費用 | 通学 | 合格率(2021年全国実績) |
第一種 | 大型 | 21歳以上 | 中型、準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を取得しており、経歴が通算3年以上の者 | 普通免許保持:35万程度 | 20~40日 | 92.6% |
大型 | 21歳以上 | 中型免許保持:25万程度 | 2週間程度 | 92.6% | ||
中型 | 20歳以上 | 準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を取得しており、経歴が通算2年以上の者 | 普通免許保持:17~24万円 | 4~8週間 | 94.5% | |
中型 | 20歳以上 | 準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を取得しており、経歴が通算2年以上の者 | 準中型免許保持:12~18万円 | 3~6週間 | 94.5% | |
準中型 | 18歳以上 | 免許経歴は必要ありません。 | ― | ― | 85.8% | |
普通 | 18歳以上 | 免許経歴は必要ありません。 | ― | ― | 74.2% | |
けん引 | 18歳以上 | 二種、大型、中型、準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を現に取得している者 | 12万前後 | 6日前後 | 81.6% | |
大特 | 18歳以上 | 免許経歴は必要ありません。 | 9万前後 | 4日前後 | 86.1% |
仮免 | 大型仮免 | 21歳以上 | 免許経歴は必要ありません。 | ― | ― | ― |
中型仮免 | 20歳以上 | 免許経歴は必要ありません。 | ― | ― | ― | |
準中型仮免 | 18歳以上 | 免許経歴は必要ありません。 | ― | ― | ― | |
普通仮免 | 18歳以上 | 免許経歴は必要ありません。 | ― | ― | ― | |
第二種 | 大型 | 21歳以上 | 大型、中型、準中型、普通、大特免許のいずれかの免許を取得しており、 経歴が通算3年以上の者、又は他の二種免許を取得している者 | 24万円前後 | 3~6週間 | 59.7% |
中型 | 20万円前後 | 4~8週間 | 70.9% | |||
普通 | 19万円前後 | 3~4週間 | 50.2% | |||
大特 | 25万円前後 | 6日前後 | 32.9% | |||
けん引 | 21歳以上 | けん引免許を持ち、大型、中型、準中型、普通、大特免許が通算3年以上の者、又は他の二種免許を取得している者 | 12万前後 | 6日前後 | 21.0% |
現在深刻なドライバー不足が問題となり、国も中小企業支援の為に従業員のスキルアップに対して一部を負担する助成金制度を設けています。
この制度を利用し、免許取得を会社が負担する企業が増えています。
