2026.09.07
脱炭素経営と物流の関係とは?SBT・Scope3と軽貨物活用を解説
昨今、多くの企業にとって「環境への取り組み」や「脱炭素経営」は、単なる社会的責任(CSR)の枠を超え、企業の持続可能性や競争力にも関わる重要な経営テーマとなっています。
その中で注目されているのが、科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出削減目標である「SBT(Science Based Targets)」です。
また、企業の脱炭素化では、自社だけでなく、原材料の調達や輸送、製品の使用・廃棄などを含めたサプライチェーン全体での温室効果ガス排出量を把握し、削減につなげていく考え方が広がっています。
そのため、製品や部品を運ぶ「物流・配送」も無関係ではありません。
「環境への取り組みを進めたいけれど、物流面では何ができるのだろう?」
「配送コストを抑えながら、無駄の少ない物流体制をつくりたい」
このようなお悩みを持つ企業も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、名古屋を中心に軽貨物運送の全国ネットワークを展開するエヌドライブカーゴが、SBTやScope3の基本的な考え方から、物流とCO2排出の関係、そして荷物量に合わせて軽貨物配送を活用する物流効率化について分かりやすく解説します。(参考:環境省「グリーン・バリューチェーンプラットフォーム」)
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「自社配送の負担を減らしたい」「少量の荷物に適した配送方法を探している」「配送ルートや運行方法を見直したい」という企業様は、ぜひエヌドライブカーゴにご相談ください。
名古屋市を中心に、定期配送から緊急のスポット配送まで、お荷物の量や配送頻度、スケジュールに合わせた軽貨物配送をご提案します。
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目次
1.脱炭素経営で注目される「SBT」とは?
2.サプライチェーン全体のCO2削減と「Scope3」
3.物流で見直したい環境負荷と配送効率
4.物流効率化の選択肢としての軽貨物運送
5.エヌドライブカーゴの軽貨物配送サービス</b
6.おわりに
1.脱炭素経営で注目される「SBT」とは?
世界各国がカーボンニュートラルや脱炭素社会の実現を目指す中、企業にも温室効果ガス排出量の把握と削減が求められるようになっています。
1-1. SBT(Science Based Targets)とは
SBTとは「Science Based Targets」の略称で、企業が設定する温室効果ガス削減目標を、気候科学に基づいた水準と整合させる取り組みです。
SBTi(Science Based Targets initiative)が基準を設け、企業が設定した削減目標について認定を行っています。
単に「環境に配慮します」と宣言するのではなく、基準年や目標年、削減率などを設定し、中長期的に温室効果ガスの削減に取り組んでいく点が特徴です。
日本でもSBTに取り組む企業は増えており、環境省ではSBTの概要や認定要件、企業事例などを公開しています。
(参考:環境省「排出量削減目標の設定/SBT」)
1-2. なぜサプライチェーンまで考える必要があるのか
脱炭素経営で重要なのは、自社の工場やオフィスだけを見ればよいわけではないという点です。
商品をつくるためには原材料を調達し、製品を製造し、それを倉庫や店舗、取引先などへ運びます。その後も製品の使用や廃棄など、さまざまな活動が発生します。
こうした一連の事業活動に伴う排出量を把握するのが「サプライチェーン排出量」という考え方です。
環境省・経済産業省も、GHGプロトコルのScope3基準との整合を図った「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」を公開しています。
(参考:環境省「サプライチェーン排出量算定に関する各種ガイドライン」)
2.サプライチェーン全体のCO2削減と「Scope3」
2-1. Scope1・Scope2・Scope3の違い
サプライチェーン排出量は、大きく3つに分類されています。
Scope1は、事業者自らによる温室効果ガスの直接排出です。自社で使用する燃料などによる排出が該当します。
Scope2は、他社から供給された電気・熱・蒸気などの使用に伴う間接排出です。オフィスや工場で購入した電力を使用するケースなどが該当します。
そしてScope3は、Scope1・Scope2以外の、事業活動に関連する他社の排出です。
原材料の調達、出張、従業員の通勤、製品の使用・廃棄など幅広い活動が対象となり、全部で15カテゴリに分類されています。(参考:環境省「サプライチェーン排出量全般」)
2-2.物流・配送もScope3に関係する
物流との関係で注目したいのが、Scope3のカテゴリ4「輸送、配送(上流)」とカテゴリ9「輸送、配送(下流)」です。
環境省では、カテゴリ4の例として調達物流、横持物流、自社が荷主となる出荷物流などを挙げています。
つまり、物流事業者へ配送を委託している企業にとって、輸送・配送はサプライチェーン排出量を考えるうえで無視できない要素の一つなのです。(参考:環境省「Scope3排出量とは」)
ただし、配送を外部委託しただけでCO2排出量そのものが減るわけではありません。
大切なのは、配送を外部委託することをきっかけとして、荷物量に合った車両を選択したり、配送ルートや配送頻度を見直したりすることで、物流全体の無駄を減らしていくことです。
3.物流で見直したい環境負荷と配送効率
物流における環境負荷を考える際は、「どの車を使うか」だけではなく、日々の配送に潜んでいる無駄を見直すことが重要です。
3-1. 配送ルートと走行距離
配送先を効率よく回れていなければ、必要以上の走行距離が発生し、その分だけ燃料も消費します。
配送先や時間帯、交通状況などを考慮してルートを組み立てることで、無駄な移動を減らし、燃料消費の抑制につなげることができます。
エヌドライブカーゴでも、過去の環境対策コラムにおいて、配送計画やITツールなどを活用した「配送ルートの最適化」を環境対策の一つとして紹介しています。
3-2. 荷物量と車両サイズのミスマッチ
少量の荷物を運ぶために、必要以上に大きな車両を手配していないでしょうか。
もちろん、大量輸送では大型車両の方が効率的な場合があります。一方、書類や部品、サンプル品など少量の荷物であれば、小回りの利く軽貨物車両で十分対応できるケースもあります。
重要なのは、「軽貨物だから環境に良い」と考えるのではなく、荷物量や配送条件に合った車両を選ぶこと。
適材適所で配送手段を使い分けることが、物流効率化の第一歩です。
3-3. エコドライブも身近な環境対策
配送ルートだけでなく、日々の運転方法も燃料消費に影響します。
環境省などが推進する「エコドライブ10のすすめ」では、燃費の把握、穏やかな発進、加速・減速の少ない運転、不要なアイドリングの削減、タイヤの空気圧点検などを推奨しています。
一つひとつは小さな取り組みですが、日常的に車両を使用する物流業界だからこそ、継続することが大切です。(参考:環境省「エコドライブ10のすすめ」)
3-4. 再配達という物流の無駄
宅配分野では「再配達」も物流効率を考えるうえで重要な課題です。
国土交通省は、再配達についてCO2排出量の増加やドライバー不足を深刻化させる社会課題の一つとしています。
2026年4月の調査では宅配便の再配達率は約7.6%まで低下していますが、引き続き削減への取り組みが進められています。(参考:国土交通省「宅配便の再配達率サンプル調査について」)
4.物流効率化の選択肢としての軽貨物運送
企業が物流面から環境への取り組みを考える場合、重要なのは「必要な荷物を、必要なタイミングで、適切な方法で運ぶ」ことです。
そこで選択肢の一つとなるのが軽貨物運送です。
4-1. 少量配送なら軽貨物という選択肢
「部品数箱だけを取引先へ届けたい」
「営業担当者が社用車で県外まで納品している」
「少量なのに毎回大きな車両を手配している」
こうしたケースでは、軽貨物配送への切り替えを検討できる可能性があります。
軽バンや軽トラックで運べる荷物であれば、必要以上に大きな車両を手配するのではなく、荷物量に適した車両を選ぶことで、配送の無駄を抑えることにつながります。
ただし、実際のCO2排出量は車種、燃費、走行距離、積載率、配送件数などによって変わります。
そのためエヌドライブカーゴでは、「軽貨物に変えれば必ずCO2が減る」と考えるのではなく、物流効率化を通じた環境配慮の一つの選択肢として軽貨物を捉えています。
4-2. 自社配送を見直すきっかけにも
社員が配送を兼務している企業では、配送そのものだけでなく、移動時間や車両管理にもコストが発生しています。
社用車を保有すれば、燃料費だけでなく、車検、メンテナンス、保険、駐車場などの維持費も必要です。
必要な配送だけを外部の物流事業者へ委託すれば、自社で車両や配送人員を常時確保する必要性を見直すことができます。
環境面だけでなく、社員が本来の業務に集中できる体制づくりや物流コストの見える化という観点からも、自社配送と外部委託のバランスを考えてみる価値があります。
5.エヌドライブカーゴの軽貨物配送サービス
名古屋市を中心に全国ネットワークを展開するエヌドライブカーゴでは、企業の荷物量や配送頻度に合わせた軽貨物配送サービスを提供しています。
5-1. 定期便・ルート配送
毎日・毎週など、決まったスケジュールで配送が発生する場合には「定期便」が便利です。
企業間や店舗間などの配送ルートをあらかじめ設定することで、社員がその都度配送する負担を減らし、配送業務を効率化できます。
配送計画を整理することは、走行距離や配送頻度など、現在の物流にどのような無駄があるのかを見直すきっかけにもなります。
5-2. 必要なときだけ利用できるスポット配送
「急に部品が必要になった」「今日中に取引先へ届けたい」「展示会場へ追加資材を送りたい」といった場合には、スポット配送(チャーター便)を活用できます。
必要なときだけ配送を外部委託できるため、自社で常に配送要員や車両を確保しておく必要がありません。
エヌドライブカーゴでは、名古屋を中心としたネットワークを活かし、緊急配送から遠距離配送まで柔軟に対応しています。
5-3. 配送だけではない柔軟なサポート
エヌドライブカーゴでは荷物を運ぶだけでなく、ご依頼内容に応じて荷積み・荷降ろし、展示会やイベントに関わる搬入サポート、調査業務などの軽作業にも対応しています。
配送とその前後の業務をまとめて外部へ任せることで、社員の移動や作業負担を減らし、本来取り組むべき業務へ集中しやすい環境づくりをサポートします。
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6.おわりに
脱炭素経営やScope3への対応というと、「EVを導入しなければならない」「大規模な設備投資が必要なのでは?」と考えてしまいがちです。
しかし、企業ができる環境への取り組みはそれだけではありません。
現在の配送ルートに無駄はないか、荷物量に対して車両が大きすぎないか、社員が少量の荷物を運ぶためだけに長時間移動していないか。
まずは日々の物流に潜む「無駄」を見直すことも、環境に配慮した物流を考える一歩です。
軽貨物配送も、そのための選択肢の一つです。
もちろん、軽貨物を利用するだけでCO2排出量が必ず削減されるわけではありません。車種や燃費、走行距離、積載率、配送方法などによって環境負荷は異なります。
だからこそ、荷物量や配送頻度、配送先などを踏まえて適切な手段を選び、ルートの効率化やエコドライブなどを積み重ねていくことが大切です。
日々発生する配送だからこそ、無駄を一つずつ減らしていくことには意味があります。
自社配送を見直したい、荷物量に合った配送方法を選びたい、定期便やスポット便をうまく活用したい。
そんなときは、ぜひエヌドライブカーゴへご相談ください!
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